台本について

 「台本は才能である。」
 あえて最初に私は、こう宣言します。
 それほどに台本の良さは作品の出来に直結します。
 いくら編集や演技が頑張ろうと、”酷すぎる”台本の前には歯が立ちません。
 だけどさ!才能だけで何とかなっちゃったら悔しいですよね?
 私は悔しいです!だって才能ないのが私なので!!
 でも、そんな私でも地区大会で健闘するくらいの結果は残せました。
 それは「ラジドラのための台本制作」をしたからだと思っています。
 もちろんこれを読んだあなたが
 
 「こいつはそう言いながらどうせ才能があるんだ」
 と思うならそう思ってもらっていいです。嬉しいですもんw
 でもそうはいきません。努力で書ける脚本を一緒に考えてみましょう!

☆ポイント

  1. ラジオでしか出来ないものを。
  2. ストーリーの矛盾を減らす。
  3. 王道は避けたいが、分かりやすく
  4. 台本段階で効果音のピックアップ。
  5. 音声化した時の違和感を失くす。
 1.これは【大会のために。】の項にも書いてありますのでそちらを参照ください。
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2.ストーリーの矛盾を減らす。

 作品において矛盾が発生する場合の原因は主に2つです。
 まずは「時間制限による強引な矛盾」です。
 N杯って規定時間が短いですよね…1回制作すれば分かりますが、あれもこれもやってるうちに、起承転結の起承転…!で終わることがよくありました。
 台本書き終わって「流し」(=実際にセリフ、間、効果音などを踏まえながら台本完成段階で一人で時間を計りながら読むこと。を勝手に命名してるw)
 をすると、ラストシーンの時点ですでに9分…絶対入りきらない…。
 かといってやみくもにカットすると話の内容が伝わらないどころか、矛盾が生じます。
 これが「時間制限による強引な矛盾」です。
 例はあまり思い浮かびません…私はこの状態になったものは確実に作品にできません。
 だって明らかに矛盾しているんだもの…。
 もうひとつは「集中した故の自己理解矛盾」です。
 ラジドラに限りませんが、創作モノは集中すればするほど周りが見えなくなります。
 作品のバックグラウンド、裏設定ですね。
 「このキャラ、こういう過去があるからこういう性格で、この事件はある出来事がきっかけで…」
 といったようなもの。​
 「矛盾を作らないように、薄い話にならないように…」
 とやるとたいていハマります。
 しかも厄介なのが集中してるので気づきません。
 これを避けるために行ってほしいのが「多重確認」です。
 まずは顧問(または大人)→同期(友人)を絶対しましょう。
 人数は多いに越したことはありませんが、これが不思議で多すぎると収拾がつきません。実際にやってみてください。
 
 私は顧問様…国語の先生なので日本語として間違っているものの、直しや変だと思ったところを挙げてもらい、
 同期(友人)3人ほどですね…単純に違和感や変なところを挙げてもらいます。
 このとき、あくまでも「挙げてもらう」ことを大事にしてください。
 「直してもらう」ではありません。
 違和感の正体さえ見つけることができればいいんです。
 
 これを読んでる人は「ラジドラに詳しい人がいない」というのを想定して言いますが…
 そもそもラジドラを作ったことがない人に台本を見せるだけで、その作品が大会の上位に行くことや、感動、クオリティの高い作品になる完成形が見えていません。
 詳しい人でも上位に行くかどうかなんてわかりませんけどw
 実体験ですが私が初めて大会に作品を出そうとしたとき、
 顧問様に「ドラマチックすぎるかなぁ…これを短い時間にまとめるのは無理じゃない?今回は初めてだし、ね!出すだけ出せればいいんじゃない?」
 いや…私もわかってはいました。もちろん顧問様も悪意はありません。
 確かにきついかも知れないですが、すでに私の頭の中には声もBGMも効果音も完パケされたものがあるんです。普通に良作なはずなんです。
 結果は役者さんと編集に凝ったおかげさんで都1位でした。出来もよかったです。
 つまりなにかって。部みんなで作ってる、ならまだしもある程度のわがままは通すべきだと思います。
 作品はあなたにしか作れません。あなたらしくやればいいのです。
 もちろん矛盾は直してくださいねw

3.王道は避けたいが、分かりやすく。​

 印象についての話も【大会のために。】をご覧ください。
 よく素晴らしい小説・アニメなどで「伏線」という言葉を聞きます。
 ラジオドラマにおいてこの伏線の扱いはよく考える必要があると思います。
 例えばですが「伏線」をうまく使った作品で
 N62準優勝「信じた日々、信じる未来」があります。
 個人的に大好きな作品ですw
 この作品では前半に出てきた伏線を「回想」(フラッシュバック)を用いて表現していました。
 とても分かりやすく、かつ「おぉ…!」となりました。
 
 ただし、一般的に書き物であれば読者は戻れますがラジオはそうはいきません。
 流れてしまった音声は戻ってきません。
 聞き手が一瞬でも
 「あれ?今のどういうこと?」
 となってしまっている間も音声は流れていきます。
 そして負の連鎖です…終わりを迎え、「結局なに…?」
 
 趣味のラジオドラマでネット上で何度も聞けるなら複雑のほうが何度も聞いて楽しめますが、大会はそうはいきません。
 一回勝負です。一回で作品を理解してもらわなければいけないのです。
 
 分かりやすく、作る必要があります。
 ただこの時、気を付けてほしいことが。
 
 分かりやすく=説明すればいい、ではありません。
 「ここは、すすめ高校!俺は高校2年生のすすむ!転校してきた初日からいきなり変な女子に絡まれて…」
 なんて安っぽいゲームの説明文みたいに説明すればいいわけじゃあありませんw
(ある意味面白いかも知れませんが…)
 聞き手が分かりやすく、かつ不自然にならない説明法を考えるべきでしょう。​​​​

4.台本段階で効果音のピックアップ


 制作中に「こんな音作れない!!」ってなったら最悪です。
 音を作らないにしても、著作権フリーCDにない音は使えないわけで。
 
 先ほど、説明についての話もしましたが、効果音で場面や心情を説明することも有効です。
 例えば、
 -学校で文化祭の出し物決め、意見がまとまらずガヤガヤしている。
 というシーンで
 1.主「早く終わんないかな…」
 2.s-机をシャーペンで叩く。(カツカツカツ)/主「早く終わんないかな…」
 ちょっと大雑把な説明ですがこういった風に遊ぶことや、
 1.主/心「あーイライラするな…早く決めろよ」
 
 2.s-机を手で強くたたく。(バンッ!)/クラス静まる
  主「…早く決めない?」
 あまりにも情緒不安定だとは思いますが…2のほうがイライラしてるのが分かります。
 
 確かにキャラの心境は役者の仕事かもしれません。
 ただ私たちは放送部です。素人なんです。
 なら台本や、効果音で心境を表現する方法を模索してみるのも面白いと思います。
 これが効果音を台本段階で考えておくことのメリットです。​
 効果音で遊ぶ件については、効果音の記事の時にでもまた記載します。
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5.音声化した時の違和感を失くす

言葉、ですから誤解を生んではいけません。
 
 「僕は更生(構成)した」
 
 のように一瞬「え?」ってなったらダメなんです。
 書き終わった後しっかり確認してほしいものです。
 ただ、同音異義語というのはうまく使えば言葉のトリックとして面白い作品にもなりえます。
 ニホンゴムズカシイ…。
 余談ですがアクセント辞典を引きましょうね。アクセントで「ミカン」と「未完」が混ざり話が混乱した思い出がありますw
 アクセントの大切さを再確認しました。
 他にも長文セリフは基本的に好かれません。
 日常で使わない、聞きづらい、そもそも役者が読みづらい。
 一文一文を短くすることが大切になります。
 こんなことを言ってる私ですが、作品では長文を削っても長文、長文…。
 講評にも長文はダメです、とまで書かれましたw
 また日常での喋り言葉を意識しましょう。
 実際に声に出してみるとよくわかります。
以上、台本考察でした!
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放送部N杯ラジオドラマのすすめ!